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動的IP

以前、アクセス先によってプロバイダを使い分ける設定 をした環境で、PPTPによるVPN通信もしたいなーと思ったけど、なぜかWebインターフェイスから設定しただけでは、固定IPアドレスへ接続しても繋がらず、動的IP契約のプロバイダー経由でしか使えなかったので、固定IPアドレスで待ち受けできるようにしてみたメモ。

※PPTPで利用されている、MS-CHAP v2には脆弱性が発見されています。この方法を利用する場合は、自己責任の上で行ってください。

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YAMAHA のWebサイトでも、自分に振られたローカルIPアドレス別(つまりはPC別) にプロバイダを使い分ける方法は この辺りに載ってる し、そもそもWeb管理画面からでも設定できるけど、アクセス先ごとにプロバイダを使い分ける方法が載っているサイトがなく、自力で試して使えるようになったメモ。

何でそういうことがしたいのかというと、仕事で管理してるサーバーは固定IP契約のプロバイダからアクセス限定してセキュアにしたいけど、それ以外のサイトは動的IPのプロバイダからアクセスすることで、できるだけ自分をトレースされたくないという(固定IPでサービス提供してたら尚更)、主に気分的な問題だったりするんだけど。

もちろん、仕事専用のマシンを別に用意して、そのマシンからのみ固定IP経由でアクセすればいいって案もあったけど、仕事専用マシンでも調べものやら何やらでいろんなWebサイトにアクセスするし、そういうところにも足跡を残したくないなーというわけで、あまりニーズはなさそうな設定を書いてみた次第。

で、実際のフィルタリングは以下のような感じ。この例では、ip filter の 1?3 に固定IPプロバイダからアクセスしたい先のIPアドレスを書き、ip route で経路を設定する。pp 1 が固定IP契約のプロバイダ、pp 2 が動的IP契約のプロバイダを想定している。

ip filter 1 pass * 固定IPでアクセスしたいIPアドレスを書く。以下例 * * *
ip filter 2 pass * 111.222.333.444 * * *
ip filter 3 pass * 222.333.444.555 * * *
ip route default gateway pp 1 filter 1 2 3 gateway pp 2 filter 500000

gateway pp 2 filter 500000 は、もともとの設定がそうなっていたのに倣っただけで、例えば

ip route default gateway pp 1 filter 1 2 3 gateway pp 2

と書いても問題なく動作する。

この方法の難点としては、固定IPで接続したいアクセス先が増えた場合、ip filter をいちいち足さないといけないことと、その都度プロバイダへの接続を一度切断して、再接続する必要があること。切断するのは動的IP契約のプロバイダのみで良かったような気もするけど、一応両方のプロバイダ接続を切断して再接続している。

もっといい方法があったら、コメントやTwitterあたりから教えてください。

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