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Monthly Archives: 5月 2006

■ [PC] Sil3112 トラブルシュートのメモ

現在自宅のメインPCでは、Serial ATA変換アダプタを取り付け、ホットスワップ可能にしたViPower製リムーバブルラックを使っているのですが、本日起こったトラブルについて、備忘録としてメモしておきます。

発端は、新しいSerial ATAアダプタである、W-3611 というアダプタのテストから始まりました。どうもこの変換基板では、うまくHDDを認識してくれないのです(2台のPC・3枚の変換基板・2枚のSerial ATAカードを使ってダメでした)。

友人に同じ基板でシステムを作ったときにはうまく動作したのですが、なぜか自宅ではうまく動かず、途方に暮れつつ、何気なくSilicon Imageのサイトから落としたBIOSファイルを書き込んだのです。

それが全ての失敗でした。

現在、普通にトップから辿ったのでは、Sil3112用のBIOSは見つけることはできず、Sil3512用のページしかありません。ドライバは3512用のものが使えるため、BIOSも同様だろうと考えて、3512用のものを書き込んでしまったのです。

結果、カード自体は認識しますが、正常動作していた玄人志向の SERIALATA-DAT を使ったリムーバブルラックですらHDDを認識しなくなりました。HDDを認識しないことには、BIOSの書き換えもできません(Windowsから書き換えるツールがドライバインストール時に導入されるのですが、それを使うにはHDDを繋いで認識しないとダメなのです)。

と、長い前振りでしたが、ここからが備忘録です。WindowsがダメならDOSから書き換えるツールでもないかなと思って、google先生に尋ねると、海外のサイトに有益な情報がありました。

3112A_NVFLASH.zip というツールでDOSからBIOS書き込みができるとのことで、親切にもそのプログラムもアップしてくれています。早速使おうと思ったものの、やはりこの情報だけでは不安なので(といっても、このプログラム自体はSilicon Image謹製のようではありますが)、別の情報も探してみました。

そうすると、Silicon Imageのトップからは辿れないけれど、Sil3112のBIOSページは未だ存在しているようで、リンクを発見することができました。

BIOS自体は以前のファイルを保有していたのでいいのですが、以前DOSの書き換えツールを見た事があったような気がしたので行ってみると、まさにお目当てのものがありました。BIOS Update Utilities です。

早速ダウンロードして、DOS用起動フロッピーにユーティリティとBIOSを放り込み、再起動して書き換えを試みます。といっても難しいことはなく、プロンプトから

UPDFLASH BIOSファイル名

とすれば、書き込み作業が始まります。その結果、見事に元のBIOSに戻すことができました。

  • メモ :
  1. BIOS Update Utilities を解凍すると、2つのBIOS書き換えユーティリティがあるが、今回は日付の新しい UPDFLASH を用いた。問題なく認識しているので、それで良かった模様。
  2. UPDFLASH 実行時、英文でのメッセージがあるが、それはこのユーティリティが増設カード専用のBIOS書き換えツールであり、マザーに載っているチップには使うなという警告である。自分の場合は増設カードなので Y を押して続行した。
  3. 友人がこの W-3611 という変換基板で動いたのは、ボードのチップがSil3512だったからかもしれない。ハンダづけの失敗はないようだし(電源投入時に変換基板のLEDが点灯する)、あと違うのはボードのチップだけなので(ボードの型番は同じなのに、製造時期でチップどころかカード自体まで違うとは……さすが玄人志向)、それをまた検証してみたい。 再検証の結果、Sil3112搭載カード2枚・2台のPC共に正常動作しました。原因はいまいち不明ですが、元々のカードに載っていたBIOSのバージョンが一つか二つほど前のものだったので、そのせいではないかと思われます。ということは、今回のBIOS書き換え失敗騒動が結果的にいい方に転がった、ということなのだろうか。あと、テストに使っていたHDD2台のうち、1台が壊れかけていたことも判明 orz。そのせいで検証が不十分になってました。誤った情報を流してしまい、すみませんでした。 再訂正。やはり不安定でした。認識しない事が多くあり、実用には難しいです。時たま正常に動き、ファイルコピーなどを行っても問題ない(SHA1でチェック) こともありますが、この状態では使い物にならないと言わざるを得ません。Sil3512搭載カードを購入後に再度チェックしてみることにします。 Sil3512でもダメでした。定評のある変換基板を購入し直すことにします。orz
  • 検証機材

カード :

TEAC IF-11LSA (BIOS書き換えミスったカード)

玄人志向 SATARAID-PCI (ホットスワップの利便性が上がるので、BIOSをRAID用から通常のものに書き換え)

変換基板 :

W-3611 (たまたま某所で1枚500円程度で仕入れたもの)

公式サイト不明なので、ショップさんの紹介ページ

http://www.supc.co.jp/newitem/sinsei53.htm

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