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■ [ニュース] Winny作者の逮捕について (速報版)

遅くまで友人と遊んでたんで更新遅れましたが、なんかReferer見ていると、Winny作者の逮捕って検索ワードで多数の方にご訪問いただいているみたいなので、ちょっとその件について触れておこうかと。

えー、皆さん既にご存知のとおり、本日Winnyの作者とされる方が逮捕されました。私自身は10時過ぎのニュースでその事を知りましたが、7時ごろのニュースで第一報は流れたようですね。この件については情報がいまだ出揃っていないこともあり、また報道内容についても一貫性がない(10時ごろに見たニュースでは、容疑者が著作権侵害目的を持ってWinnyを作った、と容疑を認めたように報道していたが、22時過ぎのニュースではその辺りが曖昧に報道されていた) ため、この件についてはある程度情報が出揃ってから、後日何らかの形で書こうと思います。

とりあえず言える事は(あくまで現時点での情報からの考えですが)、私は今回の逮捕については警察の行き過ぎだと思っています。それは特にWinnyというソフトウェア・及び作者だけを擁護しようとする意図からではなく、ソフトウェアという存在そのものの性質は常に中立であり、それによって起こりうる結果は全て利用者の責任によるものと考えるからです。

今回警察は「Winnyというソフトウェアは著作権侵害のために製作されたソフトウェアであり、その作者は罪に問われる」というスタンスで作者を逮捕しています。本当にそのような目的でしか使えないソフトウェアならば(例えば、破壊活動しかしないウイルスを作った人間は逮捕されても仕方ないでしょう。そのソフトウェアは破壊活動しかしないのですから)、百歩譲ってその主張に理解も示しましょう。しかしながら、このソフトウェアはP2Pでファイルを共有するというツールであり、結果的に著作権侵害ができてしまう欠陥があったソフトウェアとしても、その責を負うのは著作権侵害をした利用者のはずです。

しかし、今回警察は逮捕にまで踏み切りました。家宅捜索に関しても正直行き過ぎだと思いましたが、今回それをさらに越える所にまで手を伸ばしてきたわけです。言葉は悪くなりますが、これで逮捕されるようなら、どんなソフトウェアを作った人間でも逮捕できますよね。ポートスキャナーを作った人間は不正アクセスを引き起こす土壌を作ったから逮捕、セキュリティスキャナー、パケットキャプチャーツールはもちろんのこと、果てはtelnetクライアントも侵入を容易にするから、なんて理由をつけて逮捕でしょう。もっと飛躍させれば、Webブラウザーも他人の非公開情報を覗ける可能性がある(CGI脆弱性とかXSSで) から逮捕だし、WindowsのようにOS自身にWebブラウザーが組み込まれている場合は、マイクロソフトの代表者が逮捕されるんでしょうね。(それは嬉しい人もいるかもしれませんが(笑))

と、まあ後半の例えは極端だとしても、今回の逮捕にはそれくらいの意味が含まれているということです。とはいえ、警察の本音としては「Winnyを抹殺したい」というのが主な動機でしょうから、今回の作者逮捕でWinnyとそれを取り巻く現在の状況をどうにかしたい、という意図で為されたのではないかと推測しています(あと、警察のメンツですかね。彼らはメンツに関わることには熱心ですから)。ですから、他のツールを作っている方まで今後逮捕される、なんて事はないでしょう。

ただ、健全なP2P技術の発展という観点から見れば、今回の作者逮捕によって、その進展は非常に遅くなるのではないかという懸念はあります。以前にも書いた気がしますが、「P2P=悪」という図式が浸透してしまえば、P2P技術自体が衰退していく可能性もないとは言い切れません。また開発者側からしても、P2Pという可能性のある分野に対して研究し、その研究を体現したものとしてソフトウェアを開発しようとしても、それによって罪に問われる可能性がある事を(今回の逮捕劇によって) 示されたわけですから、その開発意欲は大きく削がれたことでしょう。結局、今回の逮捕劇は将来的に発展する可能性のある研究分野に対し、大きな打撃を与えてしまっただけのように見えます。

ACCSもこの件に対してコメントを出しているようですが(参考URL 2)、相変わらず極論に過ぎてお話になりませんので、あえて私からは少しだけ。

自分のところの個人情報もまともに管理できないくせに、

権利侵害を防止する措置を施さずにP2P技術をファイル交換サービスとして応用した場合、「実態として日常的、継続的かつ大量に著作権などの権利侵害行為に悪用されることは明らか」

(中略)

悪用を予見・認識した上で敢えてファイル交換ソフトを開発・配布し、予見通り著作権侵害行為が行われた場合、「少なくとも著作権侵害行為を誘引、助長、援助したものとして、開発・配布した人にも一定の責任が生じるものと考える

なんて偉そうな事を言うのはやめましょう。自分にできない事を他人にだけ求めるというのは、ただの傲慢ですよ。人間は神様じゃないので、後々起こるであろう事なんて全て予見できるわけじゃありません。言いたいこと(著作権侵害が行われないような手立てをしてソフト開発をして欲しい、ということ) は分からないでもないですが、そういう言い方をするから逆に反発を食らうんだという事を理解した上で発言をした方がよろしいのではないでしょうか。以前から意図は判らなくはないものの、傲慢な態度でコメントして逆に反感を抱くような発言が目につきます。法や正義とは力で押さえつけることではありません。自然と従わせるようにすることが真の法・正義なのです。ACCSの態度は、悪口として言われている原理主義者的な正義に凝り固まっているように見えますね。いい年した大人が運営しているのでしょうから、その辺りを考慮すればすばらしい団体になると思われるだけに、このようなコメントしか発表できないのは残念です。

……と、最後脱線してしまいましたが(過去のACCSの態度にムカついてたので、つい)、とりあえず速報としてお届けしました。

余談ですが、Winnyの作者について、私の友人の友人(遠いな) が、怪しい人物がいるという事をその友人に話されていたそうで、私たちの間でも噂にはなっていたのです(確か去年夏前頃から話題になっていた)。その友人の友人というのが東大関係者で、やはり東大の助手の中に怪しい人物がいる、という話でした。そのときはガセネタだと思っていたのですが、本当に逮捕された人物が東大助手だったので、驚いていたりします(笑)。まあ確証がなかったので書きませんでしたから、結果として後出しのネタになってしまい「どうせ作り話だろ?」とか思われるかもしれませんが、そういう話もあったということで。

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