会社の人に、古い東芝のノートPC T5/512CME のリカバリを頼まれたので軽い気持ちで引き受けたのだが、かなりいろいろ調べなければいけなくなった顛末のまとめ。
リカバリしようとしても、ディスク3で必ずディスクエラーが発生して止まってしまう、とのこと。リカバリディスク自体は未使用だったもので、ディスク自体の破損はないとのこと。
ディスクエラーが3枚目のディスクで必ず起こるという点と、こういうトラブルはHDD絡みが多いことから、HDDを交換してリカバリをすれば治るのではないかと予想した。
HDDを交換したにも関わらず、ディスク3ではなくディスク2でディスクエラーが発生。CDドライブの寿命ではと考え、復旧画面の様子から Norton Ghost のイメージから復旧されることが分かっていたため、各ディスクのイメージだけを抜き出し、別PCでイメージを書き出そうとした。
しかし、GHOST のイメージにパスワードがかかっており、この方法では不可能だった。パスワードの解除方法を探して、
のサイトにたどり着くも、サイトの説明通り、フェイク版 GHOST.EXE を使用してもパスワードの抽出はできなかった(機種によってはできるかも)。この辺りの試行錯誤だけで数時間かかった。(特にブータブルCDイメージの作成が失敗しまくった・・・。mkisofs はもう信じない。あと Infra Recorder も。結局うまくいったのは Free ISO Creator だけだった)
しかしこの作業中 CD-R に焼いたデータが読み取れず、仕方なしにレンズ部分を掃除したら読めたため、もしかしたらとリカバリディスクを入れると、無事リカバリを行うことができた。
・ CDドライブの読み込みが悪いと思ったら、まずはレンズを掃除してみよう
まあ、何事も基本的なところから、ということですが、CDドライブの調子が悪いと思ったら、他の回避手段を試す前に掃除とかやってみると治ることもある、ということですな。
特に外観も中身もかなり汚れてたので、タバコの煙でレンズが汚れているという可能性も十分考えられたのに、掃除を試さなかったのは早計だったかも、と今更思う(だって自分タバコ吸わないから、レンズの汚れは想定できなかったし・・・)。
ということで、今回は自分にとっての盲点が勉強できた事例でした。あと、ブータブルCDをいろいろと解析して、東芝PC以外でもリカバリCDが動くようにできたりとか(本来はチェッカーによって止まる。実際使用してないのでリカバリまでできるかは不明だけど)、まあまあ面白かったので、トータルとしてはいい経験だったかなと。仕事に役立つかどうかは不明ですが(笑)。
リカバリCD内部に入っている、BOOTIMG.BIN がCD ブートイメージ。またはCDのブートイメージを吸い出せば同じものが入手できる。
これはフロッピーイメージなので、Virtual Floppy Drive で読み込めば内容を見ることができる。その中のバッチファイルでチェッカーなどが動いているため、そこをスルーするように書き換えれば、東芝PC以外でもリカバリCDが使えるかもしれない。未テストだが、少なくとも仮想PCでは動き、イメージのインストール手前までは行けた(パスワード解析用イメージだったため、それ以上はテストしなかった)。
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